●現代的な意匠の特別な茶杓 フリーの家具デザイナーとして活動する傍ら、 椅子で使われる成形合板技術を応用して作品作りに励む久野輝幸氏。 茶杓の材として一般的な竹ではなく、檜やウォルナットなど多様な木材を その木目を活かして繊細な作品づくりをされています。 モダンで特徴的なデザインは伝統的な茶道具とも相性が良く 葉形の茶杓は抹茶をすくうと葉の部分が緑色に色づくなど、遊び心も魅力の一つです。
●多様性に富んだ器たち 京都の伝統的な陶磁器である京焼・清水焼。 かつて都のあった京都には日本全国から技術が集まり それらが融合され作られてきたため 特定の様式や技法はありません。 華やかな絵付けや金彩の施された煌びやかなものから、 「侘び寂び」の趣のあるシンプルなもの、 四百年の歴史を誇り茶人たちから愛されてきた楽焼など 多種多様な焼き物が作られています。 野々村仁清と尾形乾山の二名がそれぞれ江戸時代に作り出した作品は 後世の陶工によって意匠や形を写したものが作られ続けており 現代でも京焼・清水焼の代表的な器として人気を得ています。 季節のモチーフを取り入れた絵付けも多く、 器によって日本の四季を感じることもできます。
●茶席を彩る美しい道具たち 棗 ー 加賀蒔絵士の和田寿峰さんによる、金彩の施された豪華な棗。 何工程にも及ぶ漆塗の末 美しい艶のある仕上がりとなります。 茶筅なおし ー 下絵付の柔らかい色合いと温かさが特徴である清水焼の陶泉窯の茶筅なおし。 「藪椿」は陶泉窯を代表する絵付けで、新緑を思わせる様な緑のグラデーションが美しいです。 茶筅 ー 奈良の高山茶筅は一つ一つ手作業で作られ、 高い技術力と丁寧なものづくりで抹茶の美味しさを引き立てます。 古帛紗 ー 北村徳斉帛紗店の古帛紗は、紹紦織で多様な伝統柄が織られており、 お道具に優しい風合いを大切にし、作られています。 香合 ー 京焼・清水焼の交趾の香合は小垣靜和さんによるもの。 一珍という技術が施されており、 立体的な絵柄が華やかに広がります。